Code Girls Stories | Life is Tech! MAGAZINE /news ライフイズテック最新情報を配信中 Thu, 27 Oct 2022 02:34:52 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.7.12 【Code Girls Stories INTERVIEW #05】仲間と一緒に、苦手意識を持っていたプログラミングをスタート!(藤井美羽さんのストーリー) /news/interview/221028-girls?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=221028-girls /news/interview/221028-girls#respond Fri, 28 Oct 2022 02:00:00 +0000 /news/?p=6180 はじめはプログラミングへの苦手意識を持っていたにもかかわらず、高校2年次にはアプリ甲子園のファイナリストにも選出された藤…

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はじめはプログラミングへの苦手意識を持っていたにもかかわらず、高校2年次にはアプリ甲子園のファイナリストにも選出された藤井美羽さんへのインタビューをお届けします!

アプリやゲームの構造を分析し 自らの作品に落とし込む

── 藤井さんがアプリ開発を始めたきっかけは?

中学生のとき、学校に貼ってあったプログラミングスクールのポスターを見て興味を惹かれました。しかし、当時の 私は、プログラミングが手の届かない存在だと思い込んでおり、自分にはできないと決めつけて、始めることはありませんでした。

そんな心のモヤモヤを抱えた状態で高校に進学すると、部活で出会った友達が偶然プログラミングをしており、自作のアプリを見せてくれました。私が普段使っているアプリと比べると、友達のアプリはかなりシンプルで、これなら自分にもつくれるかもしれないと考え、 その友達と一緒にスクールに通い始めました。

 

── 藤井さんが開発し、「アプリ甲子園」で発表されたアプリ「sitasuberi」について教えてください。

「sitasuberi」は、滑舌を向上させることが目的の iPhone用アプリです。「サ行」「ナ行」など、自分の苦手な行を選択すると、ランダムに早口言葉が表示され、声に出して読むことで、滑舌をよくすることができます。

アプリ開発のきっかけは、高校の放送部に伝わる練習用の原稿が分厚く、持ち運びが大変なので、デジタル化したいと考えたことでした。開発期間は改良も含めると約1年で、使用 したツールはiOS開発に使うXcode[1]とSwift[2]です。

── 「sitasuberi」のこだわりポイントは?

とにかくデザインにはこだわりました。日本語の早口言葉のアプリということで、縦書きを取り入れたいと考えていたところ、学校の宿題で使用していた原稿用紙が目に入り、原稿 用紙風のデザインに決定しました。しかし、開発に使用しているのが海外向けのツールということで、縦書きの概念が存在せず、その点には非常に苦労しました。

結局、Instagram などにも用いられているコレクションビュー[3]という技術を応用し、四角形の中に写真ではなく文字を収めていくことで、 原稿用紙の雰囲気を再現することに成功しました。

 

── アプリ開発をする上で、日頃から意識していることは ありますか?

アニメーションなどのギミックを使っている面白いWebサイトがあると、ディベロッパーツールを開いて、動きの仕組みやサイトの構造などを確認するようにしています。また、ゲーム をするときもキャラの動きなどに注目し、「この動きはあの技術を使っているんじゃないか」といったような分析をしています。普段からアプリやゲームの構造を考えていると、自分がアプリを開発する際の引き出しを広げることができます。

── プログラミングに興味のある方に向けてメッセージをお願いします。

何ごとも一歩踏み出す勇気が大切です。私自身、中学では 一度踏み留まり、高校で仲間と出会ったことでようやく始 めることができました。身近にプログラミングをやっている人がいなくても、友達を誘って一緒にイベントなどに参加 すれば、最初の一歩を踏み出せると思います。


[1]Xcode:Apple社のアプリ開発ツール。Appleプラットフォームでアプリ開発、 テスト、配信するためのツールを内蔵。

[2]Swift:iOS、Mac、Apple TV、Apple Watch向けのアプリを開発するためのプログラミング言語。

[3]コレクションビュー:多くのアイテムをパネルのように一覧で表示させたいときに使われる仕組み。

 

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【Code Girls Stories CROSSTALK #04】中高生でプログラミング言語を究めると、将来の幅が広がる!(島田東子さんのストーリー) /news/interview/221026-girls?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=221026-girls /news/interview/221026-girls#respond Wed, 26 Oct 2022 02:30:00 +0000 /news/?p=6111 筑波大学情報学群 情報メディア創成学類2年生島田東子さん(以下、島田)とGoogleソフトウェアエンジニア 2021…

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筑波大学情報学群 情報メディア創成学類2年生島田東子さん(以下、島田)とGoogleソフトウェアエンジニア 2021年度入社の堀しのぶさん(以下、堀)のクロストークの様子をお届けします!

Unityを使ったオリジナルゲームで 「アプリ甲子園」の優勝をゲット!

堀:島田さんは、いつぐらいからプログラミングを始めましたか?

島田:高校1年のときですね。東京都内のプログラミングスクールで、Unity[1]のコースを1年間受講しました。

堀:Unityのこと、簡単に説明してもらえますか?

島田:Unityは初心者でもゲーム制作に挑戦できるゲーム開発のためのプラットフォームです。難しいプログラミング言語を理解しなくてもゲーム制作ができるので、これを使っている中高生も多いと思います。基盤になっているのは、C♯[2]というプログラミング言語で、ゲーム上で複雑な表現をするときは、この言語を理解する必要があります。

堀:もともとゲームが好きだったんですか?

島田:そうですね。ただ、四六時中ゲームをしているようなタイプではなかったですね。やっていたのもドラゴンクエストとかスプラトゥーンとか、わりと誰でも知っているゲームでした。

堀:オリジナルのゲーム作品はいつからつくっていました?

島田:高校1年からオリジナル作品をつくり始めて、高校2年次からさらにペースアップしていきましたね。結局、 高校時代に11本のゲーム作品を完成させたと思います。

堀:かなりハイペースだと思いますが、何かきっかけが?

島田:高校2年の春から「Unity1週間ゲームジャム[3]」というオンラインイベントに参加し始めたことですかね。 その名の通り、Unityを使って、1週間でオリジナルゲームをつくるコンテストなんですよ。

堀:1週間で!?それはすごい。

島田:そうなんです。ここで頭の中で構想したゲームを最後までつくり切る基礎体力のようなものが身についた気がしますね。高校2年次だけで、3回参加したかな……。

堀:積極的ですね〜。島田さんは「Unityインターハイ[4]」にも出場していますよね?

島田:はい。Unityインターハイは、高校生限定のゲームコンテストで、高校2年次の12月に初めて出場して、 ゴールドアワードという賞をいただきました。これは自信になりましたね。これらのイベントやコンテストに出場して、土台をつくった上で挑戦したのが、高校3年次の11月に出場した「アプリ甲子園[5]」だったんです。

堀:「アプリ甲子園2020」では、優勝と技術賞のW受賞だったと聞いています。そのときの作品について聞かせてください。

島田:このとき開発したのは、「Planisphere(プラニスフィア)」というスマホアプリです。星座早見盤から得たインスピレーションを元に制作した作品で、もともと好きだった宇宙やギリシャ神話の要素を盛り込んだパズルゲームになっています。

堀:技術的には、どんな言語がベースになっていますか?

島田:ベースはUnityなので、基本的にC#でつくっています。加えて、必要な機能を加えるために、JSON(ジェイソン)[6]という言語も覚えましたね。あとは、iPhoneアプリとして構築するためのXcode[7]も必要でした。私、このとき初めてスマホアプリをつくったんですよ。

堀:そうだったんですね。開発段階で、壁にぶつかったときはどうしてましたか?

島田:「Qiita(キータ)[8]」 など、 プログラミング専用のQ&Aサイトはよく見ましたね。「やりたいことUnity」とかで検索して。先人の知恵を思い切り使わせていただきました。あとは、TwitterとかSNSを使って質問したりもしていましたよ。

堀:SNSでちゃんと返信してくれる人がいるんですか!?

島田:もともとUnityインターハイ出場者のTwitterをフォローしたりして、コミュニティがあったんですよね。中高生同士で、技術情報を交換し合ったりして……。 なので、質問をするとしっかり答えてくれるカルチャーがありました。年齢も性別もわからない猛者が回答してくれることもあって、これもWebならではの面白さですよね。

堀:「Planisphere」は、イラストもかわいいですよね。

島田:ありがとうございます!実はこれもすべて自作なんです。ペンタブレットを使って、2次審査ギリギリまで描いてました。

堀:特に難しかったところはあります?

島田:ブラックホールを使った表現で、星座を描く線を歪める処理をしたんです。そこで、ベクトルの垂直条件とか使いましたね。高校数学がプログラミングで役立った!みたいな(笑)。

堀:あはは、それはいいエピソードですね。そういえば、 高校3年の11月にコンテスト出場ということは、大学受験と重なっていますよね?

島田:そうなんです。高校3年の9月がエントリーの〆切だったので、夏休み中は、昼は受験勉強、夜はアプリ開発という生活でした。どちらも大事だったので、 絶対に中途半端にならないように頑張りました。

大学で学んだデータベースの知識を 自作のミニゲームに応用

堀:その後、しっかり受験もパスして……大学生活はいかがですか?

島田:今は筑波大学の情報学群情報メディア創成学類に通っているのですが、面白い授業がたくさんありますよ。

堀:具体的に教えてください。

島田:C言語やアセンブリ言語を基礎から学んだり、データベースを使ったWebサービスをつくる課題に挑戦したりしています。あと、認知科学の知見からVR表現を考えたりする授業もあります。最近は、大学で学んだ知識を使って、自作のミニゲームにデータベースを組み込んで、オンラインランキングを構築しましたね。

堀:それは大学の課題で?

島田:これは自分の作品です。加えて、ゲーム制作会社でインターンシップもしていて、そこでもゲームサーバのつくり方を学んでいます。

堀:すべてから知識を吸収する努力をしているんですね。 では、これからプログラミングを学びたい人にアドバイスはありますか?

島田:やはり手を動かし続けること。そして、つくり始めたら、必ずやり遂げることです。私も1週間でゲームを完成させるイベントなどに参加する中で、どんどんスキルが上がっていくのを実感しました。

堀:高校時代からプログラミングに挑戦していると大学の勉強もスムーズに進むんじゃないですか?

島田:それは本当にそうだと思います。私の場合、C#でしたが、どの言語でもいいから、大学に入る前に詳しくなっておくとPython[9]などの新しい言語を学ぶときに理解のスピードがまったく変わりますね。

堀:では、最後に島田さんの将来の夢を聞かせてください!

島田:私は、プログラムをガリガリ書くのが好きなので、エンジニアの道を究めたいですね。女性エンジニアはまだまだ少ないので、自分の技術力で、女性が活躍するフィールドを切り拓いていきたいです。

堀:ジャンルはやっぱりゲーム系ですか?

島田:そうですね。でも他のジャンルにも興味はあります。

堀:ちなみに、今はゲームつくるのと友達と遊ぶのだと、どっちの時間が楽しいの?

島田:うーん、もしかするとゲームつくってるときかもしれないです(笑)。


[1]Unity:ユニティ・テクノロジーズ社が提供するゲーム開発のためのプラットフォーム。初心者でも3Dゲーム開発に挑戦できるツールとして知られている。

[2]C#:マイクロソフトが開発したプログラミング言語。 Unityで用いられている。

[3]Unity1週間ゲームジャム:Unityを使って1週 間でゲームを開発し、そのクオリティを競うイベント。

[4]Unityインターハイ:高校生のプログラミング技術習得の奨励、才能の発掘を目的としたゲーム開発の全国大会。

[5]アプリ甲子園:次世代を担う若手クリエイターの 発掘と育成支援を目的としたスマートフォン向けアプリ開発コンテスト。ライフイズテック株式会社が運営。

[6]JSON:JavaScript Object Notationの略。プログラム間のデータのやりとりによく利用される。

[7]Xcode:Apple社のアプリ開発ツール。Apple プラットフォームでアプリ開発、テスト、配信するためのツールを内蔵。
[8]Qiita(キータ):プログラミングに関する知識を共有するサービス。さまざまな事象に関するQ&A が公開されている。

[9]Python:プログラミング言語の一種。アプリの 開発、人工知能、データ解析などさまざまな用途に用いられる。

 

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【Code Girls Stories INTERVIEW #03】エンジニアとしての活動を世界に発信中!(土井麻未さんのストーリー) /news/interview/221024-girls?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=221024-girls /news/interview/221024-girls#respond Mon, 24 Oct 2022 05:08:10 +0000 /news/?p=6081 大学入学後にプログラミングを始め、現在はGoogleソフトウェアエンジニアとして活躍する土井麻未さんへのインタビューを…

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大学入学後にプログラミングを始め、現在はGoogleソフトウェアエンジニアとして活躍する土井麻未さんへのインタビューをお届けします!

目標を見失ったときに プログラミングと出合った

──土井さんの経歴についてお聞かせください。

もともとファッション業界に興味があり、大学はデザイン系の学部に進学したのですが、1年次で早くも「ちょっと違うかも」と思うようになって……。そこでいろいろな分野を見て回っているうちにWebデザインと出合って、プログラミングの面白さにハマっていきました。

その後は 、情報系の大学院に進学し、現在は、GoogleでChromeブラウザのチームに所属しています。業務としては、Chromeブラウザに新しい機能を追加したり、バグを直したりしています。そもそもパソコンや機械に苦手意識があったので、プログラミングをすることも、Googleで働くこともまったく想像していなかったですね(笑)。

 

──これまでつくってきた作品で、特に印象に残っているものはありますか?

大学院の修士2年次につくったRISC-V(リスクファイブ )[1] のエミュレーターです。コンピュータがどのように動いているのか、その仕組みを知りたくて、自分のコンピュータ上で動く、新しい別のコンピュータをつくりました。自分的にもチャレンジングなプロジェクトだったのですが、海外の人にも注目してもらえて、非常にやりがいを感じました。

──以前の土井さんのように、初めてプログラミングに触れる人へのアドバイスはありますか?

とにかく手を動かしてみるのが一番楽しいと思います。最初はProgate[2]のように、パソコンのブラウザさえあれば できるプログラミングサービスから始めてみることをおすすめします。オンライン上でコードを書いて、実行までできるという、勉強のためのツールですね。とりあえず何かを書いてみて、「これを実行すると、こういう結果になるんだ」 というプロセスを体験してみてください。

プログラミングを始めたいと思っている人にとって、障壁になるのは環境構築[3]の部分だと思っています。例えば、Python[4]で書きたいと思ったら、まずはPythonの開発環境をインストールする必要があって、それがハードルを高くしていることもあります。Progateでは、環境をすべてブラウザ内で準備してくれるので、余計なことに悩まず、とりあえずコードを書くというところから気軽に始めることができますよ。

 

──土井さんの今後の目標をお聞かせください。

女性エンジニアのロールモデル的な存在になりたいです。 その第一歩として、現在もYouTubeでライブコーディングをしたり、Twitterで技術の発信をしたりするなど、インターネットを通じてパブリックに発信を続けています。

YouTubeでは、英語でライブコーディングをしているYouTuberの方とコラボレーションしたこともあり、世界中の人から反応をもらえることもあって、自分自身の刺激 にもなっています。私の活動を見てくれた中高生の人に、「こういうのも面白そうだな」という感じで興味を持ってもらえたら、すごくうれしいですね。


[1]RISC-V:ライセンス料が無料で、誰でも使用可能な命令セットアーキテクチャ。ハードとソフトの橋渡しをする。

[2]Progate:初心者向けのプログラミング学習サービス。Web上でプロダクトをつくりながらスキルを習得できる。

[3]環境構築:アプリケーションを開発・動かすためのセットアップをすること。例えばPythonでは、書かれたプログラムを機械語に翻訳し実行するためにインタプレタが必要になる。

[4]Python:プログラミング言語の一種。アプリの開発、人工知能、データ解析などさまざまな用途に用いられる。

 

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【Code Girls Stories INTERVIEW #02】地域と連携し、アプリ開発を社会で役立てたい!(平川晴茄さんのストーリー) /news/interview/221021-girls?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=221021-girls /news/interview/221021-girls#respond Fri, 21 Oct 2022 02:00:00 +0000 /news/?p=6051 小学4年生からプログラミングの学習を始め、現在中学2年生の平川晴茄さんへのインタビューをお届けします! 目標に向かって開…

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小学4年生からプログラミングの学習を始め、現在中学2年生の平川晴茄さんへのインタビューをお届けします!

目標に向かって開発を続ければ 自然とスキルが身についていく

── 平川さんがプログラミングを始めたのはいつからですか?

小学4年生のときです。学童保育の施設にあったScratch[1] に関する本を読んで興味を持ちました。その約半年後、 地元の新聞社が主催するプログラミングコンテストに参加するため、Scratchを使ってそろばんの学習アプリをつくりました。

計算式を入力すると、式に応じて画面上のそろばんが動くような仕組みのアプリです。当時通っていたそろばん教室で、そろばんの動かし方がわからずに困っている下級生をよく目にしていて、そうした下級生の助けになりたいと思ったことが、アプリ開発のきっかけでした。

── 平川さん自身や周囲の方の課題がアプリのアイデアにつながることが多いのですか?

そうですね。全国選抜小学生プログラミング大会でグランプリをいただいた「ぶらっしゅとーく」も、病気の後遺症で話せなくなった祖父とうまく意思の疎通ができなかったという、幼少期の経験が心残りで開発しました。

「ぶらしゅとーく」は、小さな子どもとお年寄りがコミュニケーションをとるためのWebアプリです。文字盤やスタンプを使うことで、デジタル機器に不慣れなお年寄りや文字を書けない小さな子どもでも簡単に意思疎通ができる筆談アプリを目指しました。

また、ビデオ通話機能もついているので、離れた場所にいる人との交流も可能です。開発にはJavaScript[2]のフレームワークVue.js[3]を使用し、通信の部分はSkyWay[4]というサービスを使用しました。

 

── 「ぶらっしゅとーく」の開発時にこだわったポイントはどこでしょう?

実際にたくさんの人に使ってもらえるアプリにしたかったので、社会福祉協議会や保育園に協力してもらい、ユー ザーテストを実施しました。ユーザーテストを通じて、「文字盤の文字が小さく押しづらい」「入力を誤ったときに、 文字を全部消すことしかできないので、一文字ずつ消せるようにしてほしい」といった意見をもらったので、それら をデザイン面や機能面に反映し、改善していきました。

── 今後プログラミングやアプリ開発をやってみたいと思っている人は、どこから始めてみるのがいいでしょう?

最近は、オンラインのプログラミング講座や、初心者向けのプログラミングイベントも増えているので、そういうところに参加してみるのがいいと思います。大切なのは、「自分が何をつくりたいのか」ということ。私も初めは失敗ばかりでしたが、目標を設定し、そこに向かってエラーをひとつずつ解決していくことで、作品を完成させることができました。自分のつくりたいものに向かってコツコツと開発を重ねれば、自然とスキルは身についていくと思います。

 

── 将来の目標はありますか?

現在は、地域の人とも話をしながら、災害時に役に立つツールの開発に挑戦中です。どんどんスキルを磨いて、プログラミング技術で社会の課題を解決できるような人になるのが目標です!


[1]Scratch:世界最大の子ども向けコーディングコミュニティ。ゲーム、アニメーションなどを簡単に作成できるツールが充実している。

[2]JavaScript:プログラミング言語の一種。国内外のほとんどのWebサイトで使用されている。

[3] Vue.js:JavaScriptでのアプリ開発に必要な機能がセットになったツール。シンプルな操作でアプリを開発できる。

[4] SkyWay:ビデオ・音声通話の機能をアプリに実装できるサービス。

 

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【Code Girls Stories CROSSTALK#01 】「とにかく手を動かすこと」が成長のカギ(石川愛海さんのストーリー) /news/interview/221019-girls?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=221019-girls /news/interview/221019-girls#respond Wed, 19 Oct 2022 02:00:00 +0000 /news/?p=5969 慶應義塾大学 環境情報学部1年生の石川愛海さん(以下、石川)とGoogleソフトウェアエンジニア 2021年度入社の堀…

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慶應義塾大学 環境情報学部1年生の石川愛海さん(以下、石川)とGoogleソフトウェアエンジニア 2021年度入社の堀しのぶさん(以下、堀)のクロストークの様子をお届けします!

Rubyを覚えて数か月で プログラミングコンテストに参加

堀:大学は情報系なんですよね?

石川:はい。慶應義塾大学の環境情報学部で学んでいます。「情報」の授業でPython[1]を使ったプログラミングをしたりしています。まわりの友達に教えたりしながら……。

堀:高校時代からプログラミングを学んでいるとやっぱり差がつくんですね〜。個人的にも何か開発してます?

石川:今は毎日の献立をランダムに提案してくれるアプリをつくっています。私、ひとり暮らしなんですけど、献立決めるのが苦手で……。

堀:私も献立決めるの苦手だから共感できる〜。iOS[2]ですか?

石川:そうです。iPhoneアプリは高校時代からつくっていました。

堀:そもそもプログラミングに興味を持ったきっかけは?

石川:中学2年次の「情報」の授業で、Webサイトを制作したんです。そこで文字の羅列がサイトとして形になっていくのが面白くて、プログラミングに興味を持つようになりました。その後、同年の春休みに「Life is Tech !  [3]」というプログラミングのキャンプに参加して、オリジナルのWebサイトづくりを経験して、すっかりハマりました。

堀:外部のスクールは、中学の授業とは違うんですかね。

石川:やはり自分のオリジナル作品づくりに挑戦できるところですよね。学校の授業は教科書通りにマネするだけなので……。

堀:なるほど。

石川:その後、同じスクールでWebデザインの定期的なスクールに通って、スキルを磨きました。ちょうどケガが理由で、部活を引退して、何か特技を見つけたいと思っていたので、WebデザインからiPhoneアプリ作成、Webサービスとスキルの幅を広げていきました。そのまま中高の青春をすべてプログラミングに注ぎましたね(笑)。

堀:それは……。石川さんは、高校2年次に「中高生国際Ruby[4]プログラミングコンテスト」に参加して、審査員特別賞などを受賞したんですよね?そのときの作品について教えてください。
 
石川:これは、「My Design Memo」というオリジナルWebサービスで 、Rubyという言語を学び始めて、数か月でつくった気がします。内容は、お気に入りのサイトをプレビューとコメント付きで保存できる進化型のブックマークサービスで、保存したサイトを一覧で表示したり、グループで共有したりできる機能を付けました。自分が好きなデザインを手軽に可視化 できるところがポイントです。

堀:このコンテストはどこで見つけたんですか?

石川:私も最初はわからなくて、当時通っていたプログラミングスクールの学生メンターさんに相談しました。そうしたら、コンテストを探せるサイトを教えてもらって……「登竜門」というサイトです。

堀:そういうのがあるんですね!ちなみに、こういうWebサービスをつくるとき、まず特定のプログラミングスキルを身につけて、できることを形にしていくか、それとも理想とする機能があって、そのために新しい言語やスキルを覚えていくのか、石川さんはどっちでした?

石川:私の場合、後者ですね。実装したい機能のために、ひたすら手を動かしながら、新しいやり方を覚えていきました。

堀:手を動かしながら……私も学生時代はそうでした。でも解決できない壁にぶつかることもあったのでは?

石川:もちろんです。そのときは、スクールのメンターさんに相談したり、インターネットのサイトを見たりしました。「Qiita(キータ)[5]」とか、「スタック・オーバーフロー[6]」とかですかね。

アプリやWebサービスを使って環境問題の解決に貢献したい

堀 :「My Design Memo」はどんなところが難しかった ですか?

石川:「非同期処理[7]」を実装したことですね。データベースと通信をするWebサービスは、動作が遅くなりがちなんです。そこでリロードせずにデータベースと通信できる機能を入れて、お気に入り登録やメモを非表示にする機能をスムーズにできるようにしました。

堀:技術的には、どんな言語を使ったんですか?

石川:Rubyに加え、JavaScript[8]のAjax[9]やjQuery[10]を使いましたね。まさに、手を動かしながら挑戦したら、でき上がった感じです。

堀:Rubyを覚え始めて、数か月でそれはすごいことですよ!私なんて高校時代は、プログラミングすらしていないですよ。

石川:バックエンドで地味なのですが、「非同期処理」の実装は、コンテストのプレゼンでもしっかりアピールしました。

堀:きっとそこも評価されたんでしょうね。それにしても大学の受験勉強もある中、よく開発の時間を確保できましたね。

石川:正直、寝ずにプログラミングをしていたこともあります。エラーほったらかして、寝るのとかムリなんですよね(笑)。とはいえ、基本的にはその日のタスクを決めて、着実にこなしていった感じです。

堀:プログラミング技術を向上させたい人にアドバイスはあります?

石川:まずは、先人が書いたコードをひたすらコピーして、覚えることですよね。その過程でトライ&エラーを繰り返すことで、技術力が身につきます。やっぱり大切なのは、手を動かすことなんですよね。

堀:何をつくりたいか、わからない人はどうすればいい?

石川:難しく考えなくていいと思うんです。自分の趣味とか好きなものを発信するWebサイトづくりからスタートしていけばいい。するとだんだん日常生活の課題解決とかに興味が出てくるはずです。

堀:毎日の献立とかね。

石川:そうなんです! 私はプログラミングによって、家族や友達、そして自分自身の課題を解決することが開発の大きなモチベーションになっていますね。

堀:誰かの課題を解決した具体例とかあります?

石川:タイマーを複数同時に使えるアプリを作成したときがあったのですが、それをリリースしたことをSNSで発信したら 、陸上部のマネージャーの友達が部活で使ってくれて、「すごく便利、ありがとう!」と言ってもらえて……。思わず「おお!!」ってなりましたね。

堀:すごくいい話ですね。そんな石川さんの将来の目標は?

石川:まずは、大学生のうちにいろんなアプリやWebサー ビスの開発を経験して、スキルの幅をどんどん広げたいですね。

堀:もっと先の未来は?やっぱりエンジニアを目指す?

石川:コードを書くのは大好きなんですが、それは手段であって、むしろ最近は社会課題の解決に興味があります。例えば、最近はSDGsが注目されていますが、 私も環境問題にかなり危機感を持っています。そこで、みんなが無意識のうちに、環境にやさしい行動をとってしまうような社会を、プログラミングの力で実現したいと思っています。これはエンジニアの仕事ですかね?

堀:エンジニアでもその夢は実現できるし、より企画職に近いプロダクトマネージャーのような職業もありますよ。将来が楽しみですね。

石川:将来の仕事についても少しずつ考えていきたいです!


[1]Python:プログラミング言語の一種。アプリの開発、人工知能、データ解析などさまざまな用途に用いられる。

[2]iOS:Apple社のiPhoneで用いられているOS(オペレーティング・システム)のこと。

[3]Life is Tech ! :中学生、高校生向け IT・プログラミング教育サービス。全国でプログラミング教室やイベントを展開している。

[4]Ruby:オープンソースのプログラミング言語のひとつ。日本人が開発した言語として知られている。

[5]Qiita(キータ):プログラミングに関する知識を 共有するサービス。さまざまな事象に関するQ&A が公開されている。

[6]スタック・オーバーフロー:Qiitaと同様、プログラマーが利用するQ&Aサイト。

[7]非同期処理:プログラムのひとつの処理が終わる前に次の処理を行うことができる機能。データベースとのやりとりを高速にできる。

[8]JavaScript:プログラミング言語の一種。国内外のほとんどのWebサイトで使用されている。

[9]Ajax:Asynchronous JavaScript + XMLの略。JavaScriptでサーバとの非同期通信を行う際 に用いる。

[10] jQuery:JavaScriptのライブラリ(用途に合わせてまとめたプログラム)の一種。JavaScriptを使 いやすくしてくれる。

 

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女子中高生応援マガジン「Code Girls Stories 」(Supported by Google)を制作しました! /news/interview/220922-girls?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=220922-girls /news/interview/220922-girls#respond Thu, 22 Sep 2022 09:42:30 +0000 /news/?p=5867 スマホアプリや動画編集などIT・プログラミングの世界に興味があるけれど、自分には難しいと思っている女子中高生の皆さんって…

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スマホアプリや動画編集などIT・プログラミングの世界に興味があるけれど、自分には難しいと思っている女子中高生の皆さんって、多いのでは?

全国には、プログラミングのスキルを身につけて、アプリを開発したり、社会で役立つWebサービスをつくったりしている女子の仲間がたくさんいます。

今回ライフイズテックでは、「Mind the Gap」の取り組みの一つとして、ポジティブな未来を作る女子中高生応援マガジン「Code Girls Stories」(Supported by Google)を制作しました。 ぜひご覧ください!

「Code Girls Stories」はこちら

 

Mind the Gapとは

技術分野の仕事の魅力を伝え、これから進路を決定される女子中高生の皆さんが情報科学を学ぶことで 将来どのような可能性が生まれるのか、情報科学とはどのようなものなのかを楽しく知る機会を提供するためのGoogleの取り組みです。 http://g.co/mindthegapjapan

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